私も趣味として囲碁をはじめてから数十年になりますが、長く九州に住んでいたこともあり、プロ棋士の先生方にお目にかかる機会はほとんどありませんでした。
そんな中で、私にもわずかですが何人かの先生方にかかわる話があります。
鶴山淳志八段
熊本市の碁会所での思い出
30年以上前、熊本市東区に住んでいた時、近所の碁会所に毎週日曜日に通っていました。鶴山さんという方もその碁会所の常連さんでした。そのころ私はまだ級位者で、鶴山八段のお父さんはかなり強くて、私が対局できる相手ではなく、話したこともありません。ある日、鶴山八段のお父さんが席主やお仲間と話しておられるのが、耳に入りました。息子さんが趙治勲本因坊に弟子入りしたとのことでした。
その息子さんが鶴山淳志八段でした。その後熊本の碁会所で聞いたこの話はすっかり忘れていましたが、テレビで鶴山という名前を聞きました。そして、熊本の碁会所で耳にしたあの息子さんだと気付きました。
鶴山八段が対局や、テレビ、Youtube等で大活躍されているのを見るのはうれしい限りです。
鶴山八段が講師をつとめられたNHKの囲碁講座は私も毎回観て、勉強させていただきました。
テレビやYouTubeで見る鶴山八段はいつもにこやかで、くったくがない人柄のようです。しかし、対局となると力強く、肥後の暴れ馬と呼ばれていて、やはり熊本県人だなという感じです。
片岡聡九段
3年くらい前、私が千葉県のあるJRの駅のホームの立ち食いそば屋に入ったときのことです。ふと気付くと隣でどこか見たことのある人がそばを食べていました。「あっ!片岡八段」だと思いました。囲碁ファンの私にはすぐにわかりました。こんなところで、有名な棋士の先生を見かけるとは、ラッキーでした。話しかけることも、サインをもらうこともありませんでしたが。
あまりじろじろ見ることはできず、はっきりと確認できませんでしたが、あれは確かに片岡九段だと思っています。
また、別の日に同じ市の市役所近くを歩いていると、王銘琬九段らしき人を見かけました。こちらもおそらく間違いないと思っています。
吉原由香里六段
結婚される前の旧姓梅沢由香里さんのときからのファンでした。司会を務められたNHK杯トーナメントはよく見ていました。
そんなあこがれの吉原六段を直に見かけることができたのは、私が福岡市で開催された宝酒造杯九州大会に参加したときでした。吉原六段は日本棋院から派遣され、審判長として、大会の挨拶をされました。あとで、碁の指導もされていました。
テレビで観ていた印象通りのすらりとして、おきれいな方でした。
その大会に私は初段クラスで出場し、4勝1敗の成績でした。段位は5局中3勝以上すると認定されるということで、日本棋院から正式に初段の認定をいただきました。大会主催の宝酒造社からは賞品として一升瓶入りの芋焼酎をいただきました。吉原先生にお会いでき、良い成績を収めることもでき、私にとって最高の思い出になりました。
清成哲也九段
私は以前、ケーブルテレビの囲碁将棋チャンネルで囲碁の勉強をしていました。そのときよく見ていたのが清成哲也九段の番組でした。
あるとき清成九段にお礼の意味を込めて「先生の番組のおかげで私の棋力はずいぶん向上しました。大変お世話になりました」とXにポストしました。すると、何と清成九段から短い返信がありました。返信がくるとは思ってもおらず、感激もひとしおでした。
清成九段のざっくばらんな話しぶりも好きです。先生がNHKトーナメントに出ておられるときは必ず観て応援しています。
コメント