第49期棋聖戦第4局に勝利、現在3勝1敗で棋聖復帰に王手
2025年2月12~13日に行われた第4局の結果をみて、驚きました。まさか、井山王座がタイトル奪還に王手をかけるとは。
最近の勢いからして、一力棋聖の連覇が濃厚だと思っていたのですが、井山棋聖の復帰の可能性が断然でてきました。
井山ファンの私としては、2月26、27日に行われる第5局は目が離せません。
一力一強時代到来かと思われたが
現在一力棋聖は名人、本因坊、天元タイトルを合わせて4冠。また、昨年は中国で行われた国際棋戦応氏杯戦で優勝。
これまでタイトルを保持していた芝野九段にも大きく水をあけ、まだ27歳の一力棋聖の一強時代が訪れるのではないかと思っていました。
しかし、ここにきて井山三冠が一力一強に待ったをかける状況になってきました。
井山ファン
私が井山九段のファンになったのは、2008年に井山さんが史上最年少で名人戦の挑戦者になったときでした。このとき井山さんは19歳でした。残念ながら張栩名人に3勝4敗で敗れました。やはり張栩棋聖の壁は厚いなと思われましたが、翌年は4勝1敗で見事史上最年少名人になりました。
それ以来ファンになり、井山さんの戦いを見つめてきました。井山さんが登場するNHK杯トーナメントはできる限り観るようにしています。
その後、趙治勲九段の記録を塗り替えて歴代タイトル数77は1位。
2022年には棋聖と名人位を失冠、2023年には本因坊位も手放し、三大タイトルをすべて失って井山の時代は終わったかと思われました。それでもまだ王座、碁聖、十段のタイトルを持っているのはさすがです。
現在35歳の井山三冠、囲碁の世界ではもう若手ではなく、ベテランの仲間入りですが、ぜひもう一頑張りしてもらいたいものです。
第72回NHK杯テレビ囲碁トーナメント
昨日(2025年2月16日)放送された準々決勝第2局の一力遼NHK杯と井山裕太王座の対局を観ました。
対局が進むにつれて井山王座が優勢となり、最後は中押し勝ちの圧勝でした。
昨年12月に放送された広瀬七段との3回戦での一力NHK杯の圧倒的な力を見ていたので、昨日の井山王座の勝ち方は予想外でした。
準決勝の相手は平田智也八段と許家元九段の勝者ですが、今から対戦が楽しみです。
第50期囲碁名人戦挑戦者決定リーグ戦
2025年2月17日、リーグ序列3位の井山裕太王座が4位の許家元九段に白番中押し勝ちして3勝0敗とし、現時点で単独首位に立っています。
コメント